10/7 種子法廃止違憲訴訟の傍聴へ行ってきました。
2018年 TPPの加盟により、種子法は廃止され、これにより日本という国家が種を守っていくという法律がなくなり、財政制度も実質消滅した。
私たちの口にはいる穀物、野菜は全てタネから出来ている。
そのタネに対する全ての保障が消えた。
これに対して、違憲の声を上げたのが元農林水産省大臣の山田正彦さんをはじめとする農家や消費者の方々。
2019年5月 国を相手に提訴した。原告は1533名。
今回は第一審の最終弁論。判決前に最後の主張ができる機会。
こんな雨の中、200人近くの人が駆けつけた。
仲間7人のうち、傍聴の抽選に当たったのは3人。私は貴重な場へ立ち会うことができた。感謝。
室内は、これから起こる裁判の内容とは裏腹にすごく柔らかい雰囲気だったけど、
被告弁護団が入ってきた瞬間に張り詰めた空気になった。
いろんな想念が飛んでいて頭がくらくらした。
原告代表が改めて思いを告げる。
種子法を廃止したことは、憲法25条人間らしく生活する権利を国に義務付けるということに、反している。つまりは憲法に反するということ。
熱い想いを被告弁護団、裁判官に訴えかけるが、被告弁護団は紙面を見つめるだけで原告側を見向きもしない。
そして弁護団が次々と、違憲である根拠やこれから起こりうる問題等を次々と述べる。
タネの高騰、農家の廃業、食糧危機…
その内容は、やはり絶望がすぐそこにあるようにも感じられる。
泣きたくなった。早く帰ってむすこを抱きしめたかった。そんな気持ちになった。
「種子法廃止を覆すことができるのは、憲法しかない」
種子法廃止によって、すでに地方によっては種の高騰が起きている。
種苗法で原種の保護ができるという神奈川に対し、原告側は、どの項目によって財政保障されているのか釈明を求めた。
その求釈明に対して、これまで情報を開示してきたため、これ以上の説明は不要である、という形でお断り。
なんという横暴だろうか。
裁判官、弁護団にも人の心があるなら、、。
公平性を持って判断してほしいとつくづく願う。
仲間の一人は裁判中ずっと裁判長に善人の念を送っていたそうな。笑
判決言い渡しは、3月24日。
こんな大きな裁判が、第一審で終わるはずないし、まだまだ進んでくんだろうけど、
それには膨大な費用も、時間もかかる。
その間に事態は刻一刻と悪化してしまう。
タネ無くして、我々の命なし。
種子法廃止の問題点については、また後日書いていきたいと思う。